地中熱利用 スマート農業ハウス

地球と育てる、未来の農業。
—地中熱利用 スマート農業ハウス—

「連理の木の下で」エリアにある、ひときわ目を引くこの農業ハウスは、
地球のエネルギーを利用して、持続可能な農業を実現する私たちの挑戦のシンボルです。
愛管株式会社の本業である配管技術と、イノベックス社の特許技術「ヒートクラスター」が融合し、
環境負荷を大幅に削減する、次世代の農業をここから発信しています。

地中熱を利用したスマート農業ハウスの外観

CO2排出量を最大64%削減。その仕組みとは?

◆ 地球の”魔法瓶”、地中熱を利用

地下40mの深さは、年間を通じて温度が15〜17℃とほぼ一定です。この「安定した熱」を利用するのが、私たちのシステムの核。夏は天然の冷水として、冬は暖かい不凍液として、地中のエネルギーを循環させ、ハウス内の冷暖房を効率的にアシストします。これはまさに、地球という巨大な魔法瓶を賢く利用する技術です。

地下に埋設された地中熱交換システムの配管
ハウス内で育てられている野菜

◆ 「配管のプロ」だからできる施工

このシステムの要である地下へのホース設置は、空調設備や配管工事を本業とする愛管株式会社の得意分野です。長年培ってきた技術とノウハウがあるからこそ、この先進的なシステムをスムーズに導入・運用することが可能です。ハウス内では、この安定した環境を活かして、愛管グループ(レストラン/カフェ/パティスリー)と一般市場向けに出荷するエディブルフラワーやイチゴ、葉物野菜など、20〜30種類の作物を年間を通じて栽培しています。

持続可能な農業を、地域と共に

従来の重油ボイラーに比べ、CO2排出量を最大64%も削減できるこのスマート農業ハウスは、気候変動対策と持続可能な農業を両立させる、未来への具体的な一手です。私たちはこのモデルケースを地域の農家の方々へ広げていくことで、カーボンニュートラルの実現に貢献したいと考えています。この取り組みは、静岡新聞をはじめとするメディアにも多数掲載され、多くの視察・取材をいただいています。